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「パルコン」という住宅 その11 『パルコン ユアスタイル』。

今日は、現在発売中でありますパルコン ユアスタイルについてのお話です。

パルコン ユアスタイルは、シンプル・スマート・ジョイフルをコンセプトにして開発されたパルコンです。
建物の形をシンプルスケルトン(単純な構造体)とすることによって非常に経済的で合理的な建物に仕上がります。ということは価格的にも非常にメリットが出るようになります。

ユアスタイル

































さて、このパルコン ユアスタイルは先述の3つのコンセプトから成り立っている商品でありますが、順にコンセプトについてご説明致します。

まずは、シンプル。
住まいの器は、鉄筋コンクリートでできたシンプルかつ強靭な器。
私は「パルコンはご家族の生命・身体・財産をしっかり守ってくれるコンクリートの宝箱ですよ。」とお客様にご説明することがありますが、こういったことは住まいの原点ではないかな、と思っております。

Simple.jpg






























次は、スマート。
パルコンの性能はいたってスマートな性能です。
コンクリートパネルという強い素材で床、壁、屋根の6面体を構成することで非常に高い住宅性能を実現できます。シンプルな器から生まれる住宅性能は非常にスマートな性能です。

Smart.jpg






























最後は、ジョイフル。
丈夫なコンクリートの床・壁・屋根でつくられた空間は自分らしい暮らし方をデザインするキャンバスです。
住まいづくりをされる際には「自分らしい暮らし方はどんなものなのか」とことん考えてみましょう。

Joyful1.jpg
















Joyful2.jpg
















Joyful3.jpg






























以前、あるオーナー様から笑い話としてお聴きしたのですが、パルコンにご入居後、近所の男の子がパルコンの壁を使ってひとりでキャッチボールをしていたそうです。
ユアスタイルの外観イメージパースを見るたびに私はこの話を思い出してしまいます。
パルコン ユアスタイルのイメージパースにはパルコンの外壁にバスケットゴールを取り付けてシュート練習をしている女の子がうつっていますが、このような暮らし方もとっても素敵ですよね。

是非、家に自分らしい暮らしを描いてみて下さいね。




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「パルコン」という住宅 その10 『熱容量のはなし』

今日のテーマは「熱容量」です。
コンクリートは熱容量が大きい素材です。熱容量が大きいということは熱を蓄える器が大きいということです(蓄熱性がよい)。つまりコンクリートを躯体としているコンクリート住宅は非常に蓄熱性の高い建物といえます。

蓄熱暖房器というオール電化機器がありますよね。あれも熱容量の大きい煉瓦を機器の内部に設置して、安い深夜電力で煉瓦を暖めて煉瓦の蓄熱性を利用しているものです。

熱容量が大きいというメリットは1年を通して温度変化の少ない住環境をつくることができます。
冬季には、昼間の間に暖房によって暖められたコンクリートの躯体から熱が徐々に放出され、朝起きても前日の暖かさが残っていることになります。逆に、夏季には、冷房によって冷やされたコンクリートの躯体から冷気が徐々に放出され、朝から涼しく過ごせることになります。
「暖まりにくく、冷めにくい」とも表現されます。暖められた熱、冷やされた熱が奪われる速度が遅い、とも表現できます。
1年を通して、このように建物全体の温熱環境の変化が少ないということは、ヒートショックなどの不測の事故の防止にもつながります。

これらのコンクリートの蓄熱性の高さを体感するには、もちろん弊社のパルコンとやま展示場でも体感できますし、私が好きな、高岡市にある「ミュゼふくおかカメラ館」でも体感できます(安藤忠雄さん設計の打ち放しの素敵な建物です)。夏場、コンクリートの壁に触っていただくと、ひんやり、冬場、コンクリートの壁に触っていただくと暖かい、ということがお分かりいただけるかと思います。


当然、これらの話はパルコンにも当てはまりますが、注意が必要かと思われることもあります。
夏場の紫外線によって屋上が暖められた場合です。この場合、屋上もコンクリートですから、なかなか夜になっても冷めにくいということになってしまい、夏寝苦しいということになってしまいます。
このような弊害を解消するために、パルコンでは屋上に断熱ブロックを施工して、屋上に関しては外断熱仕様としています(他に断熱ブロックの施工によって屋上防水塗装に直接紫外線が当たらないようにして、防水塗装の耐久性を上げるというメリットもあります)。
また、屋上緑化という方法も外断熱同様、屋上の紫外線対策ではよいとされています。

本来なら、コンクリート住宅において、外側に断熱材を施工する外断熱方式をとれば、コンクリートの蓄熱性のメリットを最大限に活かせてよいのでしょうが、パルコン販売開始依頼40数年の経験により、コスト高などいろんな面も考慮されて、パルコンにベストな方法、つまり屋上のみ外断熱にするという仕様になったのではないかと思われます(あくまで池田の私見です)。ちなみに、外断熱という言葉は建築用語では、コンクリート住宅の用語で、木造や鉄骨造では外張り断熱という用語になります。ダイワハウスさんがいわれているように外張り断熱工法というのが正式な用語であります。

パルコンにおいて、コンクリートの熱容量の大きさのメリットをさらに活かす方法としては、室内の躯体部分を打ち放しの仕上げにするなどしてあえてむき出しにするのもよいかもしれません。コンクリートの躯体をむき出しにすることで、暖められた空気や冷やされた空気が直接このむき出しのコンクリート躯体に蓄熱されますので、熱容量が大きいことのメリットをさらに活かすことができます。

北欧などで普及しているパッシブソーラーハウスは、冬場の太陽熱を熱容量の大きい床面などに貯めこんで、陽がかげると徐々に貯めた熱を放出して夜間、深夜も暖かい住環境をつくるものですが、今後世界規模でこのような熱容量を利用した住宅が増えるのでないかと予想しているところであります。当然、冷暖房費も抑えれますし、またなにより環境にいいですから・・。

「熱容量」というキーワード。一度調べてみてはいかがでしょうか。


断熱ブロック1 断熱ブロック2

「パルコン」という住宅 その9 『最大瞬間風速150m/秒にも耐える』

昨日は、非常に風が強かったですね。私が住んでいる高岡市の伏木では夜中じゅう強い風が吹いておりました。そこで、昨夜ベッドで寝ながら、耐風性能について書こうと思い立って今日のブログを書いている次第であります。

オーナー様がパルコンにご入居されて一番よく言われる感想が「静かで、揺れんねぇ~」ということですが、パルコンの中にいたら、風や雨の強い日もほとんど聞こえませんし、揺れもしません。圧倒的な安心感があるといえます。

さて、本題の耐風性能についてですが、建物の耐風性能は建物重量に比例しております。建物重量に関して、パルコンは一般的に一般木造の約3倍、鉄骨造の約2倍の重量があるので、この点からも耐風性能に優れた建物だといえます。

次に、具体的な数値についてですが、パルコンは基準風速38m/秒の風に対応できるように設計しております。
よく、ニュースなどで聞く最大瞬間風速はこの基準風速の約1.5倍とされていますから、38×1.5で約60m/秒の最大瞬間風速に対応できるようになっております。

設計段階では、最大瞬間風速60m/秒に耐えられる設計であるとして、では現実的にはどうかといえば、さらに強い風に耐えられると思われます。

幅が8m程度の2階建ての建物に60m/秒の風が吹き付けた場合、建物全体には約80kN(8トン)の風圧力がかかります。
パルコンのコンクリートパネルの水平耐力は約200kN(20トン)ですから、200kN÷80kNで60m/秒の風圧力の2.5倍まで耐えられる計算になります。イメージとしては、次のようになります。

耐風性能1














こう考えますと、理論上はパルコンのコンクリートパネルは60m/秒×2.5倍=150m/秒にも耐えられることになります。
ちなみに、日本での過去の最大瞬間風速を調べてみますと、第1位は1966年9月5日の第二宮古島台風でその時の最大瞬間風速は85.3m/秒でした。
上記の計算では、パルコンは150m/秒まで耐えられることになりますから、日本での観測史上第1位の最大瞬間風速にも耐えられることになります。

パルコンの構造体自身はこのように非常に風に対して強いですが、現実に台風が来たときには飛来物によるガラスの損傷などが心配です。ニュースなどで、屋根が飛んだと報道されることがありますが、あれは窓ガラスが破れた際に台風とは別の風の力が働いて屋根を内部から吹き飛ばしてしまうとされています。
建物自体は無傷でも建物内部が損傷しては元も子もないですから、窓ガラスなどの開口部に雨戸、シャッターなどの飛来物対策を講じておくことも重要であります。

耐風性能2








「パルコン」という住宅 その8 『パルコンの結露対策』

今日のテーマは「パルコンの結露対策」であります。

私池田がパルコンの営業をしてきて過去お客様からお受けした質問事項の中でもトップクラスなのが「結露の心配はありませんか?」というご質問です。

そこで、今回「結露対策」をテーマに選びました。

先ず、①結露発生のメカニズムや種類について述べさせて頂いたあとで、②パルコンの結露対策についてお話したいと思います。


①結露発生のメカニズムと種類

「結露」とは、空気が温度の低い物体に触るなどして冷やされ、その温度で水蒸気を含むことができる許容限界量が下がり、限界を超えた量が液体の水に変わる現象をいいます。
少し、言い方を変えますと空気はその温度が高ければ高いほど多くの水蒸気を含むことができますが、その温度が一旦冷やされると、一気にそれまで含んでいた水蒸気があふれ出し、結露となって発生するようになります。
寒い冬場などに室内で暖められた空気が外気で冷やされた窓にあたって結露になるのはこういうことです。

では、このような結露が発生しやすい場所は・・というと、次のような場所があげられます。

1.湿度が高い場所 例) 梅雨時 、濡れた衣類や布団を部屋の中に置く
2.表面温度が低い場所 例) 冬場の窓ガラス
3.風通しの悪い場所  例) 押入れの奥 、大きな家具の裏側


次は種類ですが、結露には2種類に分けられます。表面結露と内部結露です。

・表面結露・・窓ガラスの露のように目につきやすい結露
 窓ガラスなどの結露をそのままにしておくと、サッシの下部に水がたまり、さらに壁や床へと水滴が落下して壁や床が湿った状態になります。この状態を放置しておくとカビの発生や増殖の危険があります。

・内部結露・・建物の壁や床などの外から見えない内部にできる結露
 壁の中で起こり、土台や柱を濡らして木材の腐朽菌やシロアリの繁殖を招く恐れがあります。

このように、結露を放置していますと住宅がダメージを受けてしまいますので、永くすみ続けるうえで住宅にとって結露対策はかなり重要であります。



②パルコンの結露対策 

では、次に結露の対策についてのお話です。

まず、コンクリート住宅が結露しやすいというイメージをお持ちのかたもおられると思いますが、そのイメージとしては過去の公営住宅や官舎、社宅、マンションをイメージされる方が多いんじゃないでしょうか。
確かに、過去これらの建物の結露が問題になりました。
では、なぜこれらの建物が結露したのでしょうか。
今回、色々調べてみたところ、主な理由として考えられるのは断熱不足です。
断熱が切れ目無くきちんと施工されていないと、施工されていない箇所は外気温の影響を直接受けてしまいます。
そのため、結露が発生しやすい環境だったといえます。コンクリート構造は気密性が高いのでなおさらだったと思われます。
また、ストーブなどの燃焼開放型の暖房器具の使用も理由の一つとして考えられます。灯油を1L燃やすと約1,100gの水蒸気が出ますので、湿気が多い空間になって結露が発生しやすい環境になってしまいます。

以上のお話を前提に、パルコンの結露対策についてお話させて頂きます。
次の(1)~(5)です。
ちなみにパルコンはその構造上壁内部に隙間がない構造となっていますので、壁の内部で発生する内部結露の心配はありません。そのため、表面結露の対策について考えることになります。

(1)切れ目の無い断熱材の施工やサッシまわりに結露防止材の塗布
 パルコンの現場では切れ目の無い断熱材の施工が行われています。そのため外気温の影響を受けにくい室内環境となっています。

(2)断熱サッシ、ペアガラスの標準採用
 室内側が樹脂の断熱サッシやペアガラスを採用することでサッシ面、ガラス面とも外気温の影響を受けにくくして、結果として結露が発生しにくくしております。

(3)循環型換気システム「タルカス-e」の標準採用
 風通しの悪い場所、空気が澱んでいる場所はどうしても結露しやすい場所です。そのためパルコンは循環型換気システム「タルカス-e」により、室内の空気が澱んでいる場所を極力つくらないように24時間空気を循環させております。パルコンの結露対策としてこの循環型換気システム「タルカス-e」の役割は非常に大きいといえます。新築されたオーナー様宅でその効果のほどは実証済ですし、リフォームで「タルカス-e」を導入されたオーナー様からも「結露ほとんどしなくなりましたよ」と嬉しいお言葉を頂きました。ちなみに、「タルカス-e」は部屋だけでなく、押入れやクローゼットの内部まで換気しております。


(4)地面からの湿気上昇を抑制
 パルコンは床下全面を25cmの分厚いコンクリートで覆うことで、地面からの湿気上昇を抑えています。また、床下専用の排気ダクトで床下も計画換気しております。

(5)温度差の少ない室内環境
 パルコンはコンクリートという特性上、気密性が高く、熱容量が大きい住宅なので(言い換えれば、熱を蓄える器が大きい 暖まりにくく冷めにくい)、冬場の各部屋の温度差は少ない住宅です。気温の低い場所を作らないことが冬場の結露対策として有効であります。



以上、パルコンの結露対策についてお話させて頂きました。もちろん人が住んでいれば、身体から、浴室から、キッチンから、洗濯から水蒸気が発生しますので、結露を100%なくすことは不可能です。ただ、それを極力軽減させて快適な室内環境をつくるパルコンの対策が上記(1)~(5)であります。
過去、「コンクリート住宅は結露する」というイメージがありましたが、このイメージは私池田が入社以来担当させて頂いたオーナー様宅をみるかぎり現在のパルコンには当てはまらないといえます。

思いつくままに書いておりますと今回も文章が長くなってしまいました。最後まで読んでくださった方々、有難うございました。

パルコン クレア


「パルコン」という住宅 その7 『パルコンはとにかく火災に強い』

今日のテーマはパルコンの耐火性能についてです。

パルコン板は通常2時間耐火構造となっております(建設省告示でも、コンクリート厚さが10cm以上が2時間耐火構造として定められていますが、通常のパルコン板は壁厚12cmを確保しております)。1000℃の熱に2時間さらされても大丈夫です。木材なら260℃で引火して燃え出し、鉄骨なら540℃で強度が2分の1程度に低下することを考えますと圧倒的な安心感があります(もちろん、木材や鉄骨も耐火被覆をすれば耐火性があがりますが・・)。

とにかくパルコンは2時間耐火構造というのが耐火性能の特長であります。

火災に強い建物を作らなければならない地域として、防火地域・準防火地域の区分けがありますが、例えばこの地域などで3階建てを建てる際には、耐火建築物や準耐火建築物にしなければなりません。

耐火建築物が火災についてもっとも強い建物ということになるのですが、パルコンならこのような耐火建築物にするのも比較的簡単であります。(耐火構造と耐火建築物の意味合いは違いますのでご注意下さい。耐火構造の建物がそのまま、防火地域や準防火地域で要求される耐火建築物になるわけではありません)

耐火建築物にするには
①その主要な構造部が(1)耐火構造か、もしくは(2)政令で定める技術的基準に適合し、②外壁開口部の延焼のおそれのある部分に防火設備をもうけることの2点が必要です。

これをパルコンについてあてはめてみますと、パルコンは無条件で2時間耐火構造ですから、階段を耐火構造(鉄筋コンクリート造や鉄骨造)にするだけで①の要件をみたします。

②の要件についてですが、こちらは、外壁開口部の延焼のおそれのある部分に防火ガラス入りサッシをいれることで要件をみたします。
ちなみに「延焼のおそれのある部分」とは隣地境界線や道路の中心線からの距離が1階なら3m以下のもの、2階以上なら5m以下のものさします。そのため、隣地境界線や道路の中心線からの距離が3m以下の1階の開口部、5m以下の2階以上の開口部に防火ガラスなどを設置することになります。
2階の開口部の方が厳しく規定されているのは、1階より2階のほうが隣地で火災があった場合の延焼危険性が高いからです。



火災直後のパルコンと補修後のパルコンの写真です。
パルコンは火災時にご家族の生命・身体・財産をしっかり守ってくれますし、火災による損傷も少ない建物なので、火災後軽度の補修でその後も安心して住み続けることができます。とにかく火災に強いんです。

火災その1 火災その2


「パルコン」という住宅 その6 『鉄+コンクリート=鉄筋コンクリート』

今日のテーマは鉄筋コンクリートという構造についてです。

パルコンは鉄筋コンクリート構造ですが、鉄筋コンクリートは鉄とコンクリートを組み合わせた構造です(当たり前のように聞こえるかもしれませんが・・)。

ヨーロッパの植木職人がセメントで植木鉢を作る際に針金で補強したのが一般的に鉄筋コンクリートの最初だといわれております。(ちなみに、わが国では明治期になって導入されております)

では、なぜ鉄とコンクリートなのか。

理由としては、まず熱膨張率の関係があります。

鉄とコンクリートの熱膨張率(温度の上昇によって物体の長さ、体積が膨張する割合)はほぼ等しいんですね。
つまり、ベストな組み合わせなんです。
もし、熱膨張率が違いすぎる素材を組み合わせてしまうとひび割れや変形の原因になってしまい建物の寿命自体を縮めてしまうおそれがありますが、鉄とコンクリートの組み合わせにはこのような心配がありません。


また、鉄は引っ張りに強く(引張強度)、コンクリートは圧縮に強いので(圧縮強度)この二つの素材を組み合わせることで引張りにも圧縮にも強い、地震に対しても安心な構造をつくることができます。

圧縮と引張り


















以前読んだ本の中には「鉄筋コンクリート構造は百獣の王のライオンのようなものである」というフレーズが書いてありましたが、まさしくとにかく強い、安心な構造であります。

さらに、酸化しやすい鉄をアルカリ性のコンクリートで覆うことによって鉄が錆びるのを防いでくれたり、鉄は火災に弱いですが(540℃で強度が2分の1程度になるとされています)それをコンクリートが守ってくれることで火災にも強い構造になります(ちなみにパルコンは2時間耐火構造)。

このように、鉄とコンクリートはお互いのデメリットを解消し、メリットを最大限に高める理想のカップルなのです。

「パルコン」という住宅 その5 『パルコンの法定耐用年数は47年』

今日のテーマはパルコンの耐久性です。

建物の耐久性のお話をするとき一般的によく使われる数値が「法定耐用年数」というものです。
「法定耐用年数」とは税法上で減価償却費を計算するために構造別に財務省令で定められたものです。
もちろん実際の建物の寿命と一致するわけではないのですが、建物の耐久性を考えるうえで一番メジャーな指標といえます。

では、構造ごとの「法定耐用年数」は・・というと次のようになります。

●木造モルタル造             ・・20年

●木造                  ・・22年

●鉄骨造(鋼材の厚み3mm以下)     ・・19年

●鉄骨造(鋼材の厚み3超~4mm以下)  ・・27年

●鉄骨造(鋼材の厚み4mm超)      ・・34年

●鉄筋コンクリート造           ・・47年

パルコンは鉄筋コンクリート造なので「法定耐用年数」は47年ということになります。

あらためて申しますが、この数値は建物の寿命とは必ずしも一致はしません。
実際にはこれ以上の耐久性があるのが一般的です。
建物の耐久性を考える上で重要なことは建物の耐久性向上のためにいかなる対策を講じてあるかだと思います。

木造なら、腐ることとシロアリの対策(防腐対策、防蟻対策)が必要ですし、鉄骨造なら、錆び対策が必要です。
鉄筋コンクリート造の場合はコンクリートの中性化(空気中の二酸化炭素によりコンクリートのアルカリ性が失われていくこと)対策が必要です。

鉄筋コンクリート造は人間で言う背骨にあたる鉄筋をコンクリートが覆うことで守ってくれているという構造ですが、空気中の二酸化炭素がアルカリ性であるコンクリートを中性化していくと中の鉄筋が錆びてしまい、建物の寿命を縮めてしまいます。
(ちなみに、コンクリート自体はアルカリ性が失われても強度的には問題ないといえます)
そこで、かぶり厚(コンクリート表面から内部の鉄筋までコンクリートが鉄筋を保護している厚さ)を充分にとり、空気中の二酸化炭素が直接コンクリートに当たらないように塗装処理をすることが重要になります。

では、パルコンの耐久性は・・?
パルコンで一番築年数が経過しているもので築41年くらいですので、実際に築100年以上といった年数を経過しているお宅はありません。

そのため、この点につきましては実例がありませんが、パルコンの耐久性の実証としては中性化促進試験の結果が参考になろうかと思います。

中性化促進試験とは100年相当の濃度の炭酸ガスをパルコンの鉄筋コンクリートパネルに吹きかけてどれだけコンクリートの中性化が進んでいるかを検証するものです。

では中性化促進試験の結果はどうだったのかと申しますと、コンクリート表面からコンクリートの中性化は7mmしか進行していませんでした。パルコンの鉄筋コンクリートパネルはこの約3倍のかぶり厚を確保していますから、こういった試験の結果でもパルコンが長寿命であると実証されたといえます。ちなみに、1999年に実際お建て頂いたオーナー様のご協力のもと行われた築14年~築29年までのパルコンの耐久性調査でも中性化の度合いは0mm~2mmがほとんどでした。
コンクリートの中性化が進んでいないということは、内部の鉄筋は無傷ということになります。

中性化試験














住宅の寿命ということでは最近では、ニュースや雑誌などで「スクラップ&ビルド」から「ストック型社会」へ転換ということがよく言われますよね。
日本は高度経済成長時にはアメリカ型資本主義のもと大量生産・大量消費で経済を成長させてきました。
その結果、日本の住宅は他の先進国に比べると極端に短いサイクルで建替え、新築が行われるようになりました。
各国の住宅平均寿命に関する国土交通省のデータによりますとイギリスが75年、アメリカが44年に対して日本は26年となっています。日本の住宅の平均寿命が極端に低いことがわかります。

以前、イタリアへ行ったときにその街並みの素晴らしさに感動を覚えました。
築100年~200年近くの建物が並んでいて、しかもきちんとメンテナンスもされている。一軒の家を何代にもわたって住み継いでいる街並み。こういう街並みは非常に価値が高いと思ったものです。

「スクラップ&ビルド」では、建てては壊し、また建てては壊すわけですから大量に廃棄物も出ますし(当然CO₂の排出量も相当なものでしょう)環境にも良くないですよね。

今後の住宅業界の使命としては、子世代、孫世代までが住み継げる長寿命な住宅でしかも環境に配慮した住宅を供給すること、そして計画的なアフターサービスシステムを構築し、資産価値ある住宅を長年に渡り残すお手伝いをすることだと思います。

今回は、思いつくままに書いていたら脈絡もない非常に長いブログになってしまいました。文章力も鍛えんといかんですね。最後まで読んでくださった方、有難うございます。

「パルコン」という住宅 その4 『地震時に歪まない家 層間変形角のお話』

連日、ワールドカップとツイッターのWパンチで少し寝不足気味の池田ですが(いよいよ明日はパラグアイ戦、応援に一層熱が入りそうです。)仕事はきっちりこなさなければなりません。

さて今日のテーマは「地震時に歪まない家 層間変形角のお話」です。

層間変形角(そうかんへんけいかく)というキーワードははじめて聞かれる方も多いとおもいますが、地震時にどれだけ建物が変形するかを数値化したものです。住宅業界では最近はやりのキーワードであります。

地震時には、建物が倒壊せずに、その後も安心して暮らせることが重要であります。補修費用があまりかからないことも重要。倒壊しなかったけど、補修費用で○○○万円ということでは負担が大きすぎますから・・。
また、あまりに揺れると家具転倒などの二次被害のおそれもあります。

そのため、地震時になるべく揺れの少ない、歪まない家をつくる必要があります。
この点、パルコンは歪まない家の第一人者といえると思います。今回は下記のようなデータを用意しましたのでご覧頂けたらと思います。
ちなみに、私どもはじめ各ハウスメーカーさんは日々、構造や工法についての開発、革新をされていると思いますので、このデータが全てということは無いと思いますので参考としてご覧頂けたらと思います。

中地震時(震度5強程度)時に玄関扉がどれくらい変形するかを表したものです。

層間変形角

















パルコンの層間変形角は1/2000というふうに表現されます。
これは、中地震時(震度5強程度)時に2mの扉が1mm変形するということを表しています。
ラーメン構造のマンションなら層間変形角は1/200ですから、2mの扉が10mm変形、在来木造なら層間変形角は1/120ですから、2mの扉が16mm変形というふうになります。
このように、他の構造と比較してもパルコンは揺れにくい、歪まない家ということがいえます。

それを私自身目で確認できたのが、2007年秋につくばの防災科学技術研究所さんで行われたパルコンの実大振動実験でした。この実験では振動台に3階建てパルコンを建てて、大小31回の加振を行いましたが、本当に揺れないんです。1階から3階までが変形せずに左右に動いているだけのようにみえました。揺れないパルコンに感動したのを覚えています。

パルコン3階建て実大振動実験


























ちなみに防災科学技術研究所さんのホームページからはいろんな振動実験の映像や地震関係の情報などが見れます。興味深い情報やデータも結構あります。興味のある方は是非ご覧になってみてください。

防災科学技術研究所さんのホームページ

災害の多いわが国では、築年数がある程度経過しても地震などの災害に強い家づくりが必要と考えます。これはわが国の住宅産業界が環境とならんで取り組む重要なメインテーマであります。

「パルコン」という住宅 その3 『パルコン板は工場生産』

パルコンの構造体を構成するプレキャストコンクリートパネル(通称パルコン板)は一邸一邸ごとに工場生産されます。

工場生産するメリットとしては、①品質の安定化(材料品質、配合比率、鉄筋位置、型枠精度などがすべて合理的に計算されている)、②現場でコンクリートを打設するわけではないので、天候に左右されない、といったものが挙げられると思います。

実際の工場の様子です。

先ずは、型枠に鉄筋を組んでいきます。

DSC00009.jpg DSC00012.jpg














次に、セメント、水、骨材などを入れてバイブレーター(型枠を振動させること)で均一化します。
写真でもお分かりいただけるかと思うのですが、パルコン板は「水平打設方式」で作っています。
水平に打設することによって密度が高くて強いコンクリートを作ることができます(分かりやすくいえば隙間がないコンクリートということでしょうか)。
また、パルコン板を作る際の水セメント比(セメントに対する水の重量比)は45%以下におさえております。こうすることによって上記の「水平打設方式」と相まって「固練り」の強いコンクリートパネルを作ることができます。ちなみに現場打ちコンクリートは水セメント比が55%~60%が一般的だと思うのですが(水の割合が多いということです)、この数字の比較からしてもパルコン板は固練りのコンクリートであるとお分かりいただけるのではないでしょうか。

ちなみに、3枚目の社写真はバイブレーターをかけているところを撮影したものです。
こんな感じで全体的に均一化していきます。


DSC00033.jpg DSC00034.jpg DSC00036.jpg















次の写真は「人工軽量骨材」を撮影したものです。
コンクリートの成分はセメント、砂、砂利、水ですが、パルコン板は砂利の70%分に人工軽量骨材を使用しております。
この人工軽量骨材は頁岩(けつがん)を高温で焼いてつくるものですが、軽くて強度もあり耐火性に優れた材料です。
ちなみに超高層ビルのプレキャストコンクリート部材にも使われています。

DSC00027.jpg














バイブレーターをかけて均一化した後に手作業で綺麗にならし、その後蒸気・高温で養生します。
2枚目の写真は養生炉です。

DSC00030.jpg DSC00006.jpg













蒸気・高温で養生されましたら型枠から外して、あとは自然養生して、建て方の日にトラックで現場へと運ばれます。

DSC00020.jpg DSC00019.jpg














このように、パルコンの品質は工場生産によって大部分が担保されているといえます。

「パルコン」という住宅 その2 『大型鉄筋コンクリートパネルの壁式構造』

「パルコン」という住宅 その2です。

パルコンの構造は大型の鉄筋コンクリートパネルで構成される「壁式構造」です。

例えば、8畳大の部屋なら壁板4枚、床板2枚といった感じで構成されます。
要するに継ぎ目が少なく構成されています。
継ぎ目が少ないということは、気密性や遮音性に優れ、地震時に変形の少ない構造体をつくることができます。

もともと鉄筋コンクリート造にはラーメン式(柱梁の構造 軸組構造ともよばれます)と壁式の2種類がありますが、パルコンは「壁式構造」となります。
ラーメン式構造はあくまで構造体は柱・梁となり、外壁や内壁は構造体とはなりませんが、パルコンのような壁式構造では壁全体が(外壁も内壁も)構造体として機能します。そのため、非常に耐震性能に優れた住宅となります。

壁式構造









「壁式構造」は壁、床、屋根がすべて面で構成されますので、地震時の力を壁面全体で受け止め、分散・吸収することになります。一部分だけに負荷がかかるというようなことはありません。
そのため、非常に変形しにくい構造となっています。
地震時に変形が少ないということは、地震後の被害も少ないわけですから地震後も地震前と同じように安心してお住まいいただける事になります。


以上、「壁式構造」について述べてまいりましたが、このような「壁式構造」にするためには基礎、壁、床、屋根を強吾に一体化しなければなりません。

パルコンはこの一体化の方法として独自の「シース接合」という方法を採用しております。ウエットジョイント方式とも呼ばれますが、この「シース接合」はモルタル系のグラウト材を壁板にセットされているシース管に流し込むといった単純確実な作業方法で施工されます。この「シース接合」によって基礎、壁、床、屋根が強吾に一体化されることになります。イメージとしたら次のような感じです。

シース筋と壁板にセットされたシース管のイメージです。

シース筋とシース管




















「シース接合」全体のイメージです。

シース接合イメージ






























実際、現場で接合している様子です。
シース筋を壁板内部にセットされたシース管に挿入しているところです。挿入し終わったらモルタル系の充填材をシース管に流し込み一体化します。

現場での壁板接合





















このようにパルコンはボルト接合や溶接方式ではありませんので、確実な締め付けや溶着が行われたかを心配する必要はありませんし、ボルトの地震時の緩みや経年変化による錆びも気にする必要がありません。
長期にわたり構造体としての強さを維持し続けることができます。


ちなみに、パルコンの床板どうしは「コッター接合」です。こちらもやはり「シース接合」同様ボルトや溶接は採用せずウエットジョイント方式です。イメージとしたらこんな感じになります。欠きこんであるところにモルタル系充填材をいれて床板どうしを一体化します。ご参考まで・・。

床コッター





「パルコン」という住宅 その1 『パルコンの歴史』

今日から、新しいブログ企画をスタートさせたいと思います。

ブログ企画の名称は『「パルコン」という住宅』です。

「パルコン現場レポート」シリーズ終了以来、ブログネタ、企画を思案してきた池田ですが、やはり私も基本的には(?)パルコンの営業マンですのでもっと詳しくパルコンのことをお伝えできたら・・と思い今回の企画に至りました。

どんな感じになるかは手探り状態ですが、良かったら読んでやって下さい。




第1回目の今回は「パルコン」の歴史について紹介したいと思います。


【鉄筋コンクリート造工業化住宅「パルコン」の歴史】

1969年(昭和44年) 大成建設株式会社が戸建住宅事業に進出、住宅事業本部新設

ちなみに1969年(昭和44年)はアポロ11号が月面着陸に成功した人類史上記念すべき年であります。


1970年(昭和45年) 鉄筋コンクリート住宅「パルコン」販売開始

「国立科学博物館」のホームページ上の「産業技術の歴史」の中にも「鉄筋コンクリート造工業化住宅」としてパルコンが紹介されております。
ちなみに、少しだけ引用してみますと「プレハブ鉄筋コンクリート戸建住宅として、国内第1のロングセラー及びベストセラー。21世紀~22世紀まで日本各地に当該住宅が数多く残っていくことが予想される。200年後、日本の代表的民家となるかもしれない。」などかなりの高評価でした。パルコンの販売に携わるものとしては嬉しいかぎりです。


1973年(昭和48年) 富山県にて「パルコン」販売開始

私は1977年(昭和52年)生まれですので、私が生まれる以前から「パルコン」は建っていたことになります。こう考えるとなんだか感慨深いものがあります。


1979年(昭和54年) パルコン「ロイヤル」販売開始

富山県のオーナー様でもパルコン「ロイヤル」にお住まいのオーナー様は結構おられます。


1991年(平成3年) パルコン3階建て「スリーステージ」販売開始

パルコンは3階建てでご契約頂く場合が多いと思うのですが、この年から本格的に3階建て住宅の商品が導入されました。


1996年(平成8年) 外壁模様板「ジェニック」導入

ヒット商品のパルコンジェニックの登場です。ジェニック板の登場によってパルコンのデザイン性と堅牢性が一層高められたのではないでしょうか。


2002年(平成14年) パルコン「Switch」、パルコン「AXL」、パルコン「WITH」(賃貸併用住宅)販売開始

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パルコンはその歴史の中で何度も進化し続けてきたと思いますが、個人的には一番の進化の時期はパルコン「Switch」の販売開始時期ではなかったかと思います。コンクリート打ち放し模様仕上げのパルコン板が登場してから一気にデザイン面をはじめ、天井高の見直し、オープンサッシの採用、タルカス-e(エアリサイクル型換気システム)、各種アイテムの開発などが進んだように思います。


2003年(平成15年) パルコン「AXL-e」、ペット共生賃貸住宅「シュシュ」、中低層多目的建築「FLEX」販売開始 2003年(平成15年)にはパルコン「Switch」がグッドデザイン賞を受賞しております。

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2005年(平成17年) エアリサイクル型換気システムタルカスがグッドデザイン賞受賞

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2006年(平成18年) 屋上緑化システム「パルビオガーデン」がグッドデザイン賞受賞

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2007年(平成19年) パルコン「プレーリー」販売開始

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2008年(平成20年) 大成建設グループのハウスメーカー 「大成建設ハウジング株式会社」誕生

2010年(平成22年) パルコンユアスタイル販売開始

ユアスタイル













少し文章が長くなってしまいましたが、ざーっとパルコンの歴史をみるとこんな感じですね。
歴史とともに進化してきた鉄筋コンクリート住宅「パルコン」の特徴を今後分かりやすくお伝えできればと思っております。
多少、マニアックなことを書く場合もあるかもしれませんが、その点はご容赦下さい。



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